東京ブレディスローカップ

遅くなりましたが、行ってました。


トライネーションズと並行して行われるNZとAUSの対抗戦。今年はその最終戦が日本で行われるということもあり、なかなか世界トップレベルの試合を観る機会は限られてるので一番安いチケットでも7000円と高かったですが行ってきました。


開始前のスタジアム全体でのウェーブ、国歌独唱、そして生のハカ。
これだけでも価値はあったかな。
試合はほぼフルメンバーに近い構成だったNZが世代交代の過渡期だったAUSを終始押し気味の展開。現時点での力の差が表れた試合だった。
しかし、国内と比べてもパススピード、キックの正確さなどレベルの違いを感じさせた。
19年には日本でW杯の開催が予定されている。コンタクトスポーツである以上、なかなか体格差を埋めていくのは厳しいが地道に強化を進めていってほしい。



雪辱とともにホームへ

一年前の同じ時期横浜FCとの国立の試合。一度は逆転しながらも、FKからオフサイドトラップのミスで追いつかれドローに終わっていた。
昨シーズンのポイントはどうしても長居での仙台に大逆転負けを食らったことが上げられがちだが、何気にこのFC戦と同じく先行しながら逆転された福岡戦が昇格を逃した大きな原因となったと思っていたので、個人的に大きな意味を持って国立に参戦した。
セレッソ大阪 (J2 47節 VS横浜FC戦) のフォーメーション

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フォーメーションは前節とほぼ変わりなし。相手の状況によって藤本が底に入るか、CBに入るかが変わるが横浜FCが2トップできたこともあり3バックに近い形をとっていた。
ベンチにはマルチネス、香川、アキと怪我明け、怪我を抱える選手たちが入っている。
試合の方は開始から前節の徳島などと違いゆったりと入った横浜FCセレッソが攻め立てる。2分CKからカイオの打点の高いヘッドが決まり早々に先制する。
さらに12分2試合出場停止から復帰してきた乾の突破からオーバーラップしてきたチアゴにパス。チアゴがコースを狙ったシュートはポストに跳ね返り、横浜FCDF吉田に当たりゴール。早い段階で2点取ったこともあり、ここから試合のペースはスローダウンする。
そのまま前半終了。後半からセレッソは小松に代えて香川を投入
セレッソ大阪 (J2 47節 VS横浜FC戦) のフォーメーション
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ダレすぎないようにという配慮と香川に得点王を取らせるという意図の交代策ではあったが。なかなか攻撃のエンジンがかからず攻めきれない。
横浜FCも単発でチャンスを作るも、シュートが枠に飛ばない。一度あった決定的なチャンスもキムがストップ。
そうした展開でセレッソマルチネス、西澤を投入し、試合をクローズ、そしてあわよくば追加点というサッカーに代える。
セレッソ大阪 (J2 47節 VS横浜FC戦) のフォーメーション
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怪我から復帰したマルチネスはまだまだコンディションは万全ではないものの、ピッチに立つとさすがの存在感。長短の正確なパスでチャンスを演出。時折周りの動きだしがなく持ちすぎて奪われるシーンもあったが、これはマルチネスだけの問題じゃない。
そして89分にカウンターから香川が独走。万全な頃だったら交わしてシュートだったのだろうけど、交わさずに縦に勝負してシュート。これが決まって3-0。
そしてそのままタイムアップを迎えた。
前半早い時間に2点リードしたこともあり、スペクタルには欠けたものの、きっちりと無失点に抑えて勝利。
前日に湘南が敗戦していたこともあり、次のホーム草津戦に勝利すれば文句なく昇格というところまできた。*1
昨年の雪辱も果たし、これでホームで自力で決める権利を得た。
さぁ、4年ぶりのJ1まであと1勝!
最初はその次のホーム最終戦のみ参戦予定でしたが、8日は長居に行きます!

*1:とはいえ、草津戦開始前に行われる甲府、湘南が双方負けると試合前に昇格が決まってしまうというケースはあるのだが

自ら流れを手放した引き分け

前節本調子ではないものの勝ちを手にして、4連勝とした後の1戦。
しかし、なぜか好調だったフォーメーションをいじるという不可解な先発。
セレッソ大阪 (J2 43節 VSアビスパ福岡戦) のフォーメーション

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実際はチアゴが相手トップ下の大久保に付く形で
セレッソ大阪 (J2 43節 VSアビスパ福岡戦) のフォーメーション
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この形に近い。
試合はセレッソが終始押し気味で進めるも福岡DF丹羽、MF阿部、GK六反といったセンターラインの選手の活躍もあり、どうしても最後、こじ開けることができない。
正直決定機は小松のヘッドを六反にかき出されたシーンぐらい。
後はパスは回るもののエリアの中まで持っていくことができずミドルを打つだけ。
そのミドルの後のたくさんあったCKのチャンスも生かせない。
また、前々節まで機能していた藤本のフォアリベロとチアゴでは選手の特性の違いもあったし、黒木が抜けたことで中盤からのパス回しという点でも不満な点が多々出た。
点が入らなかったこともあり、57分に香川を投入
セレッソ大阪 (J2 43節 VSアビスパ福岡戦) のフォーメーション
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交代直後に最初のボールタッチで香川が切り込んでチャンスを作るもゴールならず。
71分には西澤を入れて4-4-2に変更
セレッソ大阪 (J2 43節 VSアビスパ福岡戦) のフォーメーション
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しかし、今度は2ボランチが安定しないことと、2トップでボックス型にしたため相手サイド攻撃に後れをとる今シーズン通しての課題が現れる。
結局カイオに変えて黒木を投入して前々節のフォーメーションに逆戻り
セレッソ大阪 (J2 43節 VSアビスパ福岡戦) のフォーメーション
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最後黒木のミドル、香川の決定機などもあったがスコアレスドローに。
なんというかわざわざ機能していたフォーメーションを変えて自滅した印象。前節もリードした後3バックに移行して前線と中盤が間延びして凡戦をやらかした。今節はチアゴに慣れないマンマークというタスクを与えて、さらに回りのバランスまでおかしくしてしまった。
ま、船山のコメントがすべてを表していると思いますね

船山祐二選手(C大阪):
「こういう、攻めてて点が取れなくて、引き分けというゲームが、たぶん一番危ないんじゃないかと思います。変に、攻めはできていたしとか、そういう余裕もできてしまうし、負けてはないですが、引き分けなので、次の札幌は気を引き締めていかないと、痛い目にあうかもしれません。みんながひとつにまとまって、やっていかないといけないと思います」
Q:メンバーや戦術が少し変わったなかでの試合でしたが、混乱などはありましたか?
「基本、システムは最近やっていたものでもあるし、そこで人が変わっただけというイメージなので、そこで順応していかないと、期待に応えることにはならないので、(混乱とか)そういうことはないと思います。ただ、結果が出なかったから、自分らの責任でもあるのかなと思いますけど」
Q:パスミスなどが目立ったと思いますが?
「前半に関しては自分も何本かあったし、コータ(藤本)もあったし、チアゴもあった。その前の試合だったら、コータがへそ(アンカー)にいて、マサト(黒木)と俺が(その前の中盤)という感じだったんですが、チアゴが入ったことで、(チアゴは大久保に)マンツーマンだったから、左に流れたり、右に流れたりして、そのままチアゴは上がっていっちゃう癖があるから、そこでバランスが取れなかったというのが第一にあったと思います。自分が持ったときに、いつもだったらコータがいるところにチアゴがいなかったりだとかというような、それも自分が対応しないといけなかったのですが、そういうちょっとしたズレもあったので、慣れるのに時間がかかったというところです。後半は自分たちのサッカーができたと思いますが、さっきも言ったようにこういう試合を落とすのが一番よくないので、本当に気を引き締めないと、残り8試合危ないと思うので、頑張りたいです」
J’s Goal試合終了後の選手コメント

次の札幌戦をどう戦うのか。次節はマルチネスが停止明けとなる。メンバー構成、フォーメーション、戦う気持ちを強く持って札幌遠征に臨んでほしい。

プロには成長期の選手を育てるメソッドはなかった

「15歳で阪神入団」で話題…辻本に戦力外通告へ Sponichi Annex
辻本に関してはプロがユース年代の選手をどう育成するのかというテストケースとして注目してたんだけど、結局今年限りで退団となったようで。
20で解雇と聞くと早い気もするけど、彼は早生まれだからそれ考えると高卒3年目の年代で一応プロとしてやっていけるか境目の年齢ではあるんだけど、彼の場合実質中卒で、また野球の場合週1〜2試合のサッカーとも違って学校教育ってのもあまり受けてない形なんだよな。Jのユース選手たちのように通信制ででも高卒の資格もってれば、大学に入りなおしとかいろんな形での人生の再スタートは切れるんだけど、中卒でしかも阪神での寮生活で大検通るくらいの教育受けてりゃいいんだろうけど、多分やってないだろうな。
また、もうひとつネックになりそうなのはプロアマ問題。社会人は一応元プロにも門戸を開くようになったけど、大学生はどうなんだろ?例がないだけにねぇ。
となると、後は独立リーグとか海外しかないわけだけど。
と、ここまで書いたところで球団側のコメントが
辻本解雇の阪神「体が大きくなると思ったけど…」 Sponichi Annex

沼沢正二球団本部長は「もうちょっと体が大きくなると思ったけど。故障が多くて残念。新たなチャンスをつかんでほしい」と話した。

おいおい、いくらなんでもそりゃないだろ。そういうリスクも含めて身体のできていない15歳、実質高1の選手獲得したんじゃないのかよ。しかも、ほとんど怪我で投げられなかったってのも、そういう成長期の選手を育てるノウハウもなかったし、そういう選手に合わせたメニューもなかったってことの証明になっちゃうわけだし。
ま、いくらなんでもこれで放り出すなんてことはしないだろうから、とりあえず本人が納得するまでテスト受けさせて、球団職員にするとは思うけど。
ただ、教育の部分は問題だよな。毎日試合する興行が基本の野球というスポーツの特性上、なかなか自前のユース組織を作って選手育てるってのは野球をやらせるだけならそれなりに機能するかもだけど、教育って部分が相当ネックになってきそう。

消耗戦

3連勝で迎えたホーム栃木戦。しかし香川が右足小指を痛め欠場。その代わりに驚異の回復を見せたマルチネスが早くもベンチに復帰。小松が入り1トップの位置にカイオが香川の位置に入る4-3-2-1で臨んだ。
セレッソ大阪 (J2 42節 VS栃木SC戦) のフォーメーション

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試合開始時に30℃を越える気温だったこともあり、低調な内容が予想されたがその通りの序盤。栃木がしっかりとブロックを作ってプレスをかけたこともあるが、この日入った小松と周りのコンビネーションがうまく合わない。
そんな中、10分CKからのこぼれ球を拾った石神が無回転ロングシュート。これが決まってセレッソが先制する。ついに石神の無回転が決まったw
しかし、試合はどちらのペースとも言えないまま続く。栃木もセレッソの攻めをうまく防いでいるものの河原を欠いたこともあり、決める人間がいない。後半開始早々のセレッソのDFとGKキム・ジンヒョンの連携ミスでゴールがガラ空きになるチャンスを迎えるがレオナルドのシュートは枠を外れる。
退屈な試合展開のまま時間は流れる。89分にマルチネスが久々の登場となるも交代選手の伝達ミス等もあり、主審の許可を貰う前にピッチに入ってしまいイエローを貰ってしまう。これでマルチネスは2試合の停止。勿体ないカードだった。貰ってしまったのはしょうがないのでこの停止中にコンディションを上げてもらうしかない。逆にいえば49節の仙台戦には万全な形で出られる可能性が高くなったと前向きにとらえたい。
そのまま1-0で試合終了。低調な試合であったものの、残り試合が10となった状況では何よりも勝ち点3が重要であり、香川を欠いた状況を考えると悪くない。
次は圧倒的な勝率を誇る日本ハムサポーティングマッチのハムリンズデイ。ここもきっちりと勝利し着実に勝ち点を重ねて欲しい。

一気呵成のゴールラッシュ

20日の試合の快勝で気分よく関東に戻って今度は味スタでの東京V戦。



試合前には福西の引退セレモニーが行われた。敵に回したら嫌な選手でしたが、お疲れ様でした。セレサポからも「福西!」コールをさせていただきました。
セレッソ大阪 (J2 41節 VS東京ヴェルディ戦) のフォーメーション

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スタメンは前節と同じ。大一番に勝利した後ということでメンタルの部分が気にかかるところ。
その不安は的中。試合開始から東京Vがフルパワーできたこともあり、受けて立つ悪癖が目立つ。そして14分カウンターをファウルで止めたのは良かったが、その後のマークがルーズになり、服部の縦パスを大黒が落とし、林が潰れたところに走り込まれた河野に決められ先制を許す。
その後も不安定な戦いに終始する。東京Vの土屋、服部といったベテランに要所を押さえられたこともあるが、単純なパスミスが多かった。しかし、後半終盤に入ると相手も落ちてきてボールを回せるようになる。そしてそのまま前半終了。
後半開始の時間になったが東京Vの選手の戻りが遅い。ミーティングが長引いたのか、体力回復に専念したのか?
そして開始早々セレッソの攻撃陣が火を噴く。
49分藤本が中盤でパスカットしそのまま香川に預けて前へ。香川はそれを素早くカイオへ、フリーで持ち上がったカイオに対し乾と最初のパスカットをした藤本がそれぞれ右と左から交差するようにゴール前に走り込む。カイオは左から走り込む乾を選択し乾にパス。受けた乾はそのまま走り込み交差する藤本にヒールでパス。完全に東京DF陣は振り回されフリーになった藤本が落ち着いてゴール左上に決めて同点に追いつく。
そしてわずか2分後の51分。ルーズになった東京Vの中盤のDFを香川、乾、カイオのコンビネーションで突破。カイオを回り込むよう追い越した乾がゴールラインギリギリまで侵入しクロス。香川が河野の上からヘッドを叩きこみ逆転に成功。
さらにその1分後、キックオフからもたついた東京からボールを奪い乾がドリブルで相手を引きつけ香川にパス。香川はさらに貯めてフリーで上がってきた酒本にスルーパス。ダイレクトで酒本がシュートを決めて追加点。4分間で3ゴールという一気呵成のゴールラッシュで試合を決めた。
さらに78分にFKから藤本がヘッドを叩きこんで4点目。これで勝負あり。
東京Vも84分にCKから土屋が意地のヘッドを決めるがそのまま試合終了。4-2でセレッソの勝利となった。
そして、他のライバルが勝ち点を伸ばせなかったこともあり、昇格争いから1歩抜けだす形になった。
直近でライバル対決もないので、ここできっちりと勝ち点を稼ぐことが昇格に近づく。
ただ気になるのがカードの累積。今日乾が貰ったことによりリーチがかかっているのが、香川、マルチネス、乾、黒木、船山、平島と5人いる。このうち香川、乾、マルチネスが次もらうと2試合停止となることもあり、余計なカードをいかに貰わないかということが大切になってくる。

甲府戦から使い始めた4-3-2-1のシステムだが、このシステムが生きているのは藤本康太のおかげだ。元々高い身体能力とボランチ、CB、右SBが出来る器用さもあり、このシステムに欠かせない存在となっている。
アンカーと呼ばれることが多いが中盤でプレーするときは3センターというプレースタイル。藤本、黒木、船山でボールに近い人間がプレッシャーをかけ、残りがスペースを埋める動きをする。この東京戦で藤本が決めた1点目がまさにそういうプレースタイルの時に生まれたゴールだった。このときは黒木がDFラインに近いところまで下がってカバーしていた。また、セレッソがポゼッションして両SBが高い位置を取っているときは3バックのセンターに近いところまで下がってプレー。相手のFWのキーマンに対してのケアを怠らない役目を担う。
そういう意味で、個人的にはアンカーという呼び方よりもフォアリベロという風に呼びたい。
2006年には4試合連続ゴールしたように。爆発力も兼ね備えている。これからも攻守で康太の活躍を期待したい。

追記 この試合を帰ってスカパーで観たら自分が映りまくってて笑ってしまった。J2のアウェイは人数少ないからコアサポに近いとこに居ると結構な確率で映るんだよなぁw