自ら流れを手放した引き分け
前節本調子ではないものの勝ちを手にして、4連勝とした後の1戦。
しかし、なぜか好調だったフォーメーションをいじるという不可解な先発。
この形に近い。
試合はセレッソが終始押し気味で進めるも福岡DF丹羽、MF阿部、GK六反といったセンターラインの選手の活躍もあり、どうしても最後、こじ開けることができない。
正直決定機は小松のヘッドを六反にかき出されたシーンぐらい。
後はパスは回るもののエリアの中まで持っていくことができずミドルを打つだけ。
そのミドルの後のたくさんあったCKのチャンスも生かせない。
また、前々節まで機能していた藤本のフォアリベロとチアゴでは選手の特性の違いもあったし、黒木が抜けたことで中盤からのパス回しという点でも不満な点が多々出た。
点が入らなかったこともあり、57分に香川を投入
交代直後に最初のボールタッチで香川が切り込んでチャンスを作るもゴールならず。
71分には西澤を入れて4-4-2に変更
しかし、今度は2ボランチが安定しないことと、2トップでボックス型にしたため相手サイド攻撃に後れをとる今シーズン通しての課題が現れる。
結局カイオに変えて黒木を投入して前々節のフォーメーションに逆戻り
最後黒木のミドル、香川の決定機などもあったがスコアレスドローに。
なんというかわざわざ機能していたフォーメーションを変えて自滅した印象。前節もリードした後3バックに移行して前線と中盤が間延びして凡戦をやらかした。今節はチアゴに慣れないマンマークというタスクを与えて、さらに回りのバランスまでおかしくしてしまった。
ま、船山のコメントがすべてを表していると思いますね
●船山祐二選手(C大阪):
「こういう、攻めてて点が取れなくて、引き分けというゲームが、たぶん一番危ないんじゃないかと思います。変に、攻めはできていたしとか、そういう余裕もできてしまうし、負けてはないですが、引き分けなので、次の札幌は気を引き締めていかないと、痛い目にあうかもしれません。みんながひとつにまとまって、やっていかないといけないと思います」
Q:メンバーや戦術が少し変わったなかでの試合でしたが、混乱などはありましたか?
「基本、システムは最近やっていたものでもあるし、そこで人が変わっただけというイメージなので、そこで順応していかないと、期待に応えることにはならないので、(混乱とか)そういうことはないと思います。ただ、結果が出なかったから、自分らの責任でもあるのかなと思いますけど」
Q:パスミスなどが目立ったと思いますが?
「前半に関しては自分も何本かあったし、コータ(藤本)もあったし、チアゴもあった。その前の試合だったら、コータがへそ(アンカー)にいて、マサト(黒木)と俺が(その前の中盤)という感じだったんですが、チアゴが入ったことで、(チアゴは大久保に)マンツーマンだったから、左に流れたり、右に流れたりして、そのままチアゴは上がっていっちゃう癖があるから、そこでバランスが取れなかったというのが第一にあったと思います。自分が持ったときに、いつもだったらコータがいるところにチアゴがいなかったりだとかというような、それも自分が対応しないといけなかったのですが、そういうちょっとしたズレもあったので、慣れるのに時間がかかったというところです。後半は自分たちのサッカーができたと思いますが、さっきも言ったようにこういう試合を落とすのが一番よくないので、本当に気を引き締めないと、残り8試合危ないと思うので、頑張りたいです」
J’s Goal試合終了後の選手コメント
次の札幌戦をどう戦うのか。次節はマルチネスが停止明けとなる。メンバー構成、フォーメーション、戦う気持ちを強く持って札幌遠征に臨んでほしい。