一気呵成のゴールラッシュ

20日の試合の快勝で気分よく関東に戻って今度は味スタでの東京V戦。



試合前には福西の引退セレモニーが行われた。敵に回したら嫌な選手でしたが、お疲れ様でした。セレサポからも「福西!」コールをさせていただきました。
セレッソ大阪 (J2 41節 VS東京ヴェルディ戦) のフォーメーション

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スタメンは前節と同じ。大一番に勝利した後ということでメンタルの部分が気にかかるところ。
その不安は的中。試合開始から東京Vがフルパワーできたこともあり、受けて立つ悪癖が目立つ。そして14分カウンターをファウルで止めたのは良かったが、その後のマークがルーズになり、服部の縦パスを大黒が落とし、林が潰れたところに走り込まれた河野に決められ先制を許す。
その後も不安定な戦いに終始する。東京Vの土屋、服部といったベテランに要所を押さえられたこともあるが、単純なパスミスが多かった。しかし、後半終盤に入ると相手も落ちてきてボールを回せるようになる。そしてそのまま前半終了。
後半開始の時間になったが東京Vの選手の戻りが遅い。ミーティングが長引いたのか、体力回復に専念したのか?
そして開始早々セレッソの攻撃陣が火を噴く。
49分藤本が中盤でパスカットしそのまま香川に預けて前へ。香川はそれを素早くカイオへ、フリーで持ち上がったカイオに対し乾と最初のパスカットをした藤本がそれぞれ右と左から交差するようにゴール前に走り込む。カイオは左から走り込む乾を選択し乾にパス。受けた乾はそのまま走り込み交差する藤本にヒールでパス。完全に東京DF陣は振り回されフリーになった藤本が落ち着いてゴール左上に決めて同点に追いつく。
そしてわずか2分後の51分。ルーズになった東京Vの中盤のDFを香川、乾、カイオのコンビネーションで突破。カイオを回り込むよう追い越した乾がゴールラインギリギリまで侵入しクロス。香川が河野の上からヘッドを叩きこみ逆転に成功。
さらにその1分後、キックオフからもたついた東京からボールを奪い乾がドリブルで相手を引きつけ香川にパス。香川はさらに貯めてフリーで上がってきた酒本にスルーパス。ダイレクトで酒本がシュートを決めて追加点。4分間で3ゴールという一気呵成のゴールラッシュで試合を決めた。
さらに78分にFKから藤本がヘッドを叩きこんで4点目。これで勝負あり。
東京Vも84分にCKから土屋が意地のヘッドを決めるがそのまま試合終了。4-2でセレッソの勝利となった。
そして、他のライバルが勝ち点を伸ばせなかったこともあり、昇格争いから1歩抜けだす形になった。
直近でライバル対決もないので、ここできっちりと勝ち点を稼ぐことが昇格に近づく。
ただ気になるのがカードの累積。今日乾が貰ったことによりリーチがかかっているのが、香川、マルチネス、乾、黒木、船山、平島と5人いる。このうち香川、乾、マルチネスが次もらうと2試合停止となることもあり、余計なカードをいかに貰わないかということが大切になってくる。

甲府戦から使い始めた4-3-2-1のシステムだが、このシステムが生きているのは藤本康太のおかげだ。元々高い身体能力とボランチ、CB、右SBが出来る器用さもあり、このシステムに欠かせない存在となっている。
アンカーと呼ばれることが多いが中盤でプレーするときは3センターというプレースタイル。藤本、黒木、船山でボールに近い人間がプレッシャーをかけ、残りがスペースを埋める動きをする。この東京戦で藤本が決めた1点目がまさにそういうプレースタイルの時に生まれたゴールだった。このときは黒木がDFラインに近いところまで下がってカバーしていた。また、セレッソがポゼッションして両SBが高い位置を取っているときは3バックのセンターに近いところまで下がってプレー。相手のFWのキーマンに対してのケアを怠らない役目を担う。
そういう意味で、個人的にはアンカーという呼び方よりもフォアリベロという風に呼びたい。
2006年には4試合連続ゴールしたように。爆発力も兼ね備えている。これからも攻守で康太の活躍を期待したい。

追記 この試合を帰ってスカパーで観たら自分が映りまくってて笑ってしまった。J2のアウェイは人数少ないからコアサポに近いとこに居ると結構な確率で映るんだよなぁw