プロには成長期の選手を育てるメソッドはなかった

「15歳で阪神入団」で話題…辻本に戦力外通告へ Sponichi Annex
辻本に関してはプロがユース年代の選手をどう育成するのかというテストケースとして注目してたんだけど、結局今年限りで退団となったようで。
20で解雇と聞くと早い気もするけど、彼は早生まれだからそれ考えると高卒3年目の年代で一応プロとしてやっていけるか境目の年齢ではあるんだけど、彼の場合実質中卒で、また野球の場合週1〜2試合のサッカーとも違って学校教育ってのもあまり受けてない形なんだよな。Jのユース選手たちのように通信制ででも高卒の資格もってれば、大学に入りなおしとかいろんな形での人生の再スタートは切れるんだけど、中卒でしかも阪神での寮生活で大検通るくらいの教育受けてりゃいいんだろうけど、多分やってないだろうな。
また、もうひとつネックになりそうなのはプロアマ問題。社会人は一応元プロにも門戸を開くようになったけど、大学生はどうなんだろ?例がないだけにねぇ。
となると、後は独立リーグとか海外しかないわけだけど。
と、ここまで書いたところで球団側のコメントが
辻本解雇の阪神「体が大きくなると思ったけど…」 Sponichi Annex

沼沢正二球団本部長は「もうちょっと体が大きくなると思ったけど。故障が多くて残念。新たなチャンスをつかんでほしい」と話した。

おいおい、いくらなんでもそりゃないだろ。そういうリスクも含めて身体のできていない15歳、実質高1の選手獲得したんじゃないのかよ。しかも、ほとんど怪我で投げられなかったってのも、そういう成長期の選手を育てるノウハウもなかったし、そういう選手に合わせたメニューもなかったってことの証明になっちゃうわけだし。
ま、いくらなんでもこれで放り出すなんてことはしないだろうから、とりあえず本人が納得するまでテスト受けさせて、球団職員にするとは思うけど。
ただ、教育の部分は問題だよな。毎日試合する興行が基本の野球というスポーツの特性上、なかなか自前のユース組織を作って選手育てるってのは野球をやらせるだけならそれなりに機能するかもだけど、教育って部分が相当ネックになってきそう。