最高のゲーム

昇格争いのライバル湘南をホームに迎えての1戦。
動員も含めて18000人を越える観客が長居に詰めかけた。
セレッソ大阪 (J2 40節 VS湘南ベルマーレ戦) のフォーメーション

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カイオが復帰しほぼベストメンバーと言っていい構成。ただ、前節前半で交代した平島はベンチにも入っていない。そして中盤は藤本を入れた3センター。
一方湘南はアジエルが今節も欠場。しかし怪我が明けた田原が久々のベンチ入り。
試合の方はホームセレッソが開始から圧倒。藤本が入ったことで守備の負担が減った酒本、石神がより高い位置を取れるようになったこともあり、完全に湘南を押し込む。湘南は防戦一方ながらも田村、ジャーン、村松らが身体を張り最後の一線だけは越えさせない。湘南は前半シュート0本と完全にセレッソペースで進んだ。
後半に入っても同じような内容。そうそうに田村が乾へのバックチャージでイエローを貰う。そしてその7分後にはカウンターから身体を入れ替えようとした香川に対してラリアットのように手を使ってしまい2枚目のイエローで退場となる。湘南DFの要だった田村を失い、さらにセレッソの勢いが増す。そして退場から5分後の61分。船山が香川とのワンツーで抜け出し、落ち着いてゴールに流し込みついにセレッソが先制する。
66分負けは避けたい湘南は、酒本、乾に振り回され消耗した阿部に代えて田原を投入する。このタイミングがちょうどCKのタイミングと重なったが、田原には高さがあることからこの交代を決行する。しかし、これが完全に裏目。田原が入ったことにより、リンコンが上がることになり、その位置に田原が入ったが、本来阿部が入るべきポジションとマークの確認が曖昧なままセレッソのCKが蹴り込まれる。そしてファーサイドの羽田がノーマークになりフリーで折り返す。反応したカイオのシュートは野澤が好反応でストップするも、こぼれ球を藤本がダイレクトボレー。さすがに野澤も反応できずこれが決まり2−0となる。
1人少ない湘南相手にはこれで十分だった。
さらに交代で入った田原は前線に張るのではなく、トップ下に近い中盤の位置に入ったため怖さが半減していた。点を取るためにリンコンを残すという判断だったであろうから、狙いは分からなくなかったがこれは失敗だった。リンコンに代えて猪狩を入れて田原をトップに上げてようやく攻められるようになったことからも、結果的に交代策は失敗だった印象が残る。
湘南も意地でFKからジャーンが合わせて1点を返すもセレッソは時間稼ぎの交代も含めて最後まで試合をコントロールし勝利をおさめた。
今日の長居はサポもこの一戦の重要度が分かっていたのか素晴らしい雰囲気だった。その中で快勝したのは大きい。この試合の後は49節の仙台戦までは昇格争いのライバルとの試合はなく、着実に勝利を重ねるだけで昇格に大きく近づいていく。