プレシーズンマッチ モリシメモリアルマッチ ガンバ大阪戦

プレシーズンのダービー戦をモリシメモリアルとしてゲストにモリシ本人と名波を迎えての試合。

とはいえシーズン開幕を2週間後に控え、セレッソは自分たちの力がアジア王者にどこまで通じるのか、ガンバは来週にあるゼロックスに向けての重要な調整の時期にあたり、お互いまずはケガ人を除いたベストメンバーで臨んだ




GK  金                   
DF  チアゴ                 金
    前田       
    江添              前田 チアゴ 江添
MF  酒本     
    石神           酒本  黒木  マルチネス 石神
    黒木                 
    マルチネス           乾      香川    
    乾   
    香川                 カイオ 
FW  カイオ
SUB 多田                  
    藤本         交代 76分 江添→平島
    山下            76分 黒木→藤本
    平島            76分 石神→濱田
    濱田            85分 カイオ→西澤
    柿谷            85分 乾→名波
    西澤            85分 香川→森島
    名波
    森島         得点 7分 香川

フォーメーションは昨シーズン終盤好調だった3-4-2-1。GKは昨シーズン終盤から練習生として来日しており、練習でクルピが気にいって昨年ゴールマウスを守った相澤、山本を放出してまで獲得したキム。そしてDFのセンターにチアゴ、ジェルマーノに代わって10番を背負うマルチネスと、羽田の負傷もあって、昨シーズン終盤から成長し、青山をベンチ外に追い込んだ黒木がボランチを組む。左のWBには鹿島からレンタルで獲得した石神。前線は第3クール圧倒的な得点力を誇ったカイオ、香川、乾の3人がそろい踏み。
ガンバの方も加地、二川、レアンドロチョ・ジェジンが怪我不在、代わりに佐々木が右SB、寺田が中盤に入り、ルーカス、山崎の2トップという形。
試合の方は開始からセレッソがエンジン全開、香川、乾のコンビネーションを軸にカイオが左右に流れスペースを作り、そこに酒本、石神のWBが絡みチャンスを量産する。そして7分クロスからGKのパンチングが不十分で混戦になったところを冷静に香川が胸トラップから流し込んで先制。その後もマルチネスの大きなサイドチェンジや、香川と乾がポジションチェンジをしてあげたクロスにWBの石神が飛び込んでシュートと新加入選手が特長を発揮し攻め込む。GKのキムも長所と語っていたフィードを見せる。一度チェックにきた選手を交わしてから余裕を持ちすぎてボールを奪われそうになるという危なっかしいプレーがあったものの全体的には守備範囲も広く時間が経つにつれて安定していた。ガンバの方は中1日での試合ということもあるのか全体的に動きが少なくセレッソ特に乾と香川にかなりやられていた。前半は完全にセレッソペースだった。
後半に入ると播戸が変わってトップに入ったことで上手く中盤からボールを引き出してガンバがリズムを取り戻した。セレッソの方は相変わらず香川と乾のコンビでゴールに迫るものの、前半と比べたら他の選手の絡みが少なくなってしまい、単発となってしまっていた。
70分過ぎからはほとんどガンバがボールをもっていたものの、セレッソのDFも集中してシュートを撃たせない。前田はキャプテンという重圧から外れたことと、チアゴ、江添とカバーに長けた選手と組んだせいか、調子の良かった頃の対人プレーの強さを取り戻してた感じ。
そしてそんな中の85分モリシが、アキと名波を引き連れて登場。しかし、ガンバが圧倒的にボールを持ってたのでなかなかボールに絡むことができず、タイムアップ。3年ぶりのダービーはセレッソの勝利となった。
試合後のコメント

森島寛晃氏(C大阪):
「チームとしてこの時期にG大阪と大阪ダービーができたのは、本当にいい経験になった。個人的には、試合に入るにあたって、すごく気持ちが高ぶっていた。長居のピッチはあらためていいなと。試合ではG大阪にここのところ勝ってないイメージがあったんで、変則的な形になったが、自分がピッチに立って勝てて、いい終わり方ができたので。気持ちいい時間を過ごさせてもらった」

Q:試合中にヘッドでのボールタッチがあったが。
「ヘッド(でのボールタッチ)は、なんとも自分らしい感じ……。ヘッドはアキ(西澤)に落とした形だったんですが、何とも言えない形になってしまった(苦笑)。そして、トラップミスでボールを失ったのも自分らしい。ボールには触ったが、最後の時間でG大阪のうまさを体験できたのは、いい勉強になった」

Q:遠藤保仁選手が森島さんのヘッドを心配されていたが?
「首の心配よりも、G大阪のボール回しがうまくて、ボールタッチができるか心配していた(笑)」

西澤明訓選手(C大阪):
「チームとして決定的なシーンも作れていたし、G大阪相手に結果を出せていたので、いい仕上がりだと思う」

Q:最後、森島さん、名波さんと一緒にプレーする機会ができましたが。
「(G大阪に)もうチンチンに回されていたね。もうちょっと空気読めよ、年寄りを敬えよって思ったけど(笑)」

乾貴士選手(C大阪):
「相手のG大阪は強いチームなので、モチベーションを高く持ってやることができた。攻撃的なチームだったから、守備はそんなに堅く感じず、うまく崩せた部分も何度かあった。ラインがバラバラな相手をうまく突けたと思う。(事前に香川と崩し方の話は)特にしていない。今日は結果も勝てたし、内容も悪くない。無失点は大きい。自信も付くと思う」

遠藤保仁選手(G大阪):
「悪いところが全部出た。何度かいい形もあったが、結果負けたし、課題もいっぱい見えた。攻守の切り替えやリスクマネージメントといったところをしっかりとしないといけない。取られ方も悪い」

Q:3年ぶりの大阪ダービーについて。
「モリシさん、名波さんが出てくるのが楽しみだった。そこまでに勝っておきたかった。最後チームも必死になってしまったが、久々の長居は楽しかった。ダービーはまた公式戦でやりたいし、できれば来年ここで(J1で)やりたい。森島さんは1回ヘッドしたけど、大丈夫なんですかね……」

【J:COM CUP 大阪ダービー2009 モリシ メモリアルマッチ C大阪 vs G大阪】試合終了後の各選手コメント(09.02.22)J's Goal より 抜粋
モリシ、アキのコメントはらしいというかなんというかw 攻撃面では香川、乾はJ1でもなかなか止められないということが証明された。課題のDFは後半ほとんど押し込まれたものの最後のところで集中してしっかりと0で終われたのは収穫。
遠藤が言うように来年もここで今度はJ1の舞台でダービーが出来るようにしたいねぇ。
引退試合なのかプレシーズンマッチなのかはっきりしない立ち位置の試合となってしまいましたがガンバ大阪選手、関係者、サポーターの皆さんご協力ありがとうございました。