あとは勝つだけ(対鳥栖戦)

前節痛い引き分けで自動昇格山形とは8差、入れ替え戦の湘南、仙台とは5差に開いてしまった状況での試合。

GK  山本                   
DF  前田                  山本
    羽田       
    藤本   (87分 江添)   前田  羽田  藤本
MF  酒本     
    ジウトン        酒本  濱田   ジェルマーノ ジウトン
    濱田                 
    ジェルマーノ           乾      香川    
    乾
    香川   (89分 白谷)       カイオ 
FW  カイオ  (84分 柿谷)
SUB 相澤                  
    平島

天皇杯や、その後の練習試合で試していた3バックにシステム変更。3バックの一角に藤本を入れ、右WBに酒本、ボランチに濱田と最近出場機会に恵まれなかった選手たちを起用。これらの選手たちは3バック時代を知ってる選手たちなので、天皇杯のような試合にならないことを期待したい。
試合の方は前半開始当初は3バックのバランスが取れていなかったことと、鳥栖の前からのプレスに苦しんだこともありピンチを何度か迎える。ただ最後のシュートは打たせなかったこともあり、厳しい時間帯をなんとか切り抜けると、ワイドにポジションを取った3-6-1が効果を表す。技術のある中盤のパス回しからジウトン、酒本の両サイドで起点を作り、2シャドーの香川、乾が積極的にボールに絡む。ジウトン、酒本というはっきりとしたサイドプレイヤーがいるので香川、乾、カイオがゴールに近いところでポジションをとれるようになった。そうした中いい形でボールを奪い濱田が乾へパス、乾が切り込みボールを奪った時点で走り込んでいた香川にパス、ワンタッチでDFと入れ替わってGKとの1対1を今度は決めて先制。時間帯もちょうど前半が終了しようかといういい時間だった。
後半に入ると鳥栖も反撃に出ようと前に出ようとするが、序盤ほどのプレスもなく、ことごとくセカンドボールがセレッソに入り始める。そしてカウンターから左にポジションを移していた乾に繋がりゴール前まで侵入してシュートこれが決まり2-0。
さらに、相手ボールをジェルマーノが奪いジウトンに展開。ゴール前にカイオ、香川、乾が走り込んでいたが一番遠い乾が決めて3-0。
鳥栖も選手交代などで反撃にでる。元セレッソ山城のドリブルから廣瀬につなぎサイドをえぐって最後は高地が決めて3-1とする。
しかし、セレッソはまたハーフウェー付近でボールを奪い、酒本へサイドチェンジが渡る。フリーの酒本が大外で待ち構えている香川にピンポイントでクロスを送り、それを香川が「中学生レベル」wと言われていたはずのヘディングで鮮やかに決めて4-1。練習の成果があったんだろうかw
セレッソアディッショナルタイムも時間稼ぎをすることなく最後まで攻めきるという姿勢をみせそのまま4-1で勝利をおさめた。
山形、仙台が勝ったので2位3位との勝ち点差は変わらないものの、昇格を争う鳥栖から直接勝ち点を奪い、得失点を積み重ねることに成功した。試合後に香川が言っていたようにもう全部勝ってあとは結果待ちという立場でしかないので今日のような最後まで攻めきるという姿勢で行くしかない。守備のためと言われていたシステム変更だけど今日に関しては攻撃面で良さがでていた。1トップ2シャドーが近い距離にいることでのコンビネーションがうまくはまった感じ。ただ守備面では簡単なポストプレーからの反転やスペースへの飛び出しに対して甘いところを見せ不安な面もあるけれど、ここに至っては失点よりもいかに得点を奪い、支配率を高めてピンチそのものの数を減らすという方向で行くしかない。