横浜FC戦

生まれて初めての聖地国立に参戦しました。

一度は行ってみたかったので消化しきれなかった夏休みなんかを利用して東京に遠征に行くことに、そしてそのことをTwitterに書いてると、id:re-donaldさんが一緒にどうですかということで、ご一緒に観戦することに。
試合前に簡単に今年のセレッソについてレクチャーをしながら楽しくお話しさせていただきました。
このときは、まさに話した通りの試合展開になるとは思ってなかったんですが。

GK  山本
DF  柳沢   (75分 平島)          
   前田                    山本
   羽田    
   ジウトン          柳沢   前田    羽田  ジウトン
MF  藤本   (78分 古橋)      
   ジェルマーノ             藤本   ジェルマーノ
   乾
     香川            乾               香川           
FW  カイオ     
   小松                                
SUB  相澤                小松     カイオ
     江添
     黒木


混戦のため常時つぶしあいが行われている今年のJ2昇格争い(除 広島)桜は福岡、広島と痛い連敗で後がない。一方の横浜FCも降格シーズンを全く上位争いすることなく過ごしている。
試合の方はともに連敗中のチームということもあり、前半はお互い守備を意識した立ち上がり。桜は普段もっと積極的に上がるジェルマーノもDFラインに近い位置でボールをさばく。ただこれはアレーの負傷が影響してる面もあるけど。結局、乾、香川といったドリブラーの突破から時折チャンスを迎えるもシュートはGK小山の正面を突いてしまう。
そういう立ち上がり10数分を見ていての普段FC東京サポのre-donaldさんの立ち上がりの感想。

「クサビのパスが全然入らないですね」

まったくその通りで桜は特にクルピに代わってからは小松、デカモリシ、カイオ、カレカといった180越えというか185を越える高いFWを持ちながら全く縦ポンやりません。それどころかまずFWに当ててというサッカーもやらず、じっくりとDFラインプラスジェルマーノでパスをサイドからサイドに回しながら、香川らサイドに張ったドリブラーのドリブル突破から攻撃のスイッチが入ります。今年はゼ・カルロスというクロッサーがチ−ムを去ったこともあり尚更クロスからの点が激減してます。
あと、同じぐらいの高さのある小松とデカモリシですが、小松の方がドリブルや瞬間的なスピードが速いこともあり、クルピからは小松が重宝されてました。後デカモリシと小松の大きな差は流れの中からシュートを枠に飛ばす力が小松の方が上ということですね。ただ、デカモリシの方が体を張ったプレーや、ヘディング、逆にゴール前の混戦の中でボールがこぼれてくるポイントにポジションを取るのが上手いです。どちらにも特徴があって今の桜のサッカーでは小松の方がフィットしてるということなんですね。デカモリシが大分にレンタルで行って活躍して、代表候補にも選ばれたことで世間一般のサッカー好きが一番思う疑問に答えたりなんかしてました。
そんなお互いに攻めきれない前半の37分。唐突に振り切られた三浦淳の右足が一閃。40mほどのスーパーミドルがゴールに突き刺さる。国立のカメラの位置が悪くリプレイでは微妙でしたが、ゴール裏で見てたらキ−パーの頭上を越えたあたりで急激に落ちてました。
そしてそのまま前半終了。

そして、また前半を見ての感想を言い合う。

re-donaldさん(以下re)「いい追い込み方してるのにボールをとれないですね」
woodsmith(以下w)「詰めるまではやるんですけど、最後ボールを奪いに行くポイントが曖昧なんですよ。せっかく人数かけてもここって意思統一がないんで、結局奪えず展開されますから。
アレーぐらいしか1対1でボール獲れる選手いないですからねぇ。あとは藤本ぐらい」
re「SB絞りすぎじゃないですか?」
w「あれがいつもの守り方ですね。基本しっかりとポゼッションするんでラインが高めなんですけど、SBが積極的にあがるんで、2バックに近い形になりますから、逆サイドのSBは高めで絞った位置取りがデフォですね。
ただ今のJ2は4-4-2全盛なんでカウンターくらうとすぐに3対3とか2対2の数的同数になっちゃいます。
あと、簡単にSBの裏とられちゃいますからこのチーム(苦笑)」
re「でも攻めはほとんど地上戦ですけど面白いですね」
w「それがあるから許せてるんですけどね(苦笑)」

と、こんな感じの会話がありました。
後半に入ると勝たなければならない桜が攻撃を加速させる、ジェルマーノのミドルを皮切りにカイオ、香川らが積極的にシュートを放つ。
そして66分カイオのドリブル突破からのスルーパスを小松が豪快にGKの股の間を抜いて同点ゴール。
さらにその8分後、今度はカウンターから香川からのパスを受けた小松が自らドリブルで2人をかわしてシュート勝ち越しに成功する。
オレ狂喜w
しかしそのわずか3分後それまで右サイドのFKを蹴ってた滝澤に代わって三浦淳が蹴ると、オフサイドトラップかけようとしてミスしたのかフリーで4人ぐらいの選手に雪崩れ込まれ、GK山本が触れず、最後はそこにいたエリゼウの足に当たって同点ゴ−ル。きっかけとなったFKのファウルの判定自体も意味不明だったんだけど、なぜ1点差の大事なセットプレーであんな守備したのかそれも意味不明。
残りの時間は古橋も投入し、さらに香川をセンターで起用して勝ち越し点を狙うがどうしても点が取れない。乾とのワンツーで抜け出した香川のシュートはエリゼウ決死のブロックで防がれる。
最後はお互い疲れから中盤にスペースができてカウンター合戦になる。ロスタイム突入直前スルーパスに抜け出した小松が中田洋に引きずり倒されFKのチャンスを得るも古橋のキックは壁に当たる。終了直前最後のプレーでカイオのシュートはGK小山の正面に飛び試合終了。
結局2-2のドローで終わり。

re「いや、本当に惜しかったですね。」
w「これが、今年のセレッソですよ。こんな試合ばっかり。(苦笑)
サポの立場で見たら本当にジリジリするんですけど、単純にエンターテイメントとしてみたらこれほど楽しいチームはないんですけどねw」
re「いやでも、本当に見てて面白かったですよ。(慰め口調で)」
w「www」

と、まあこんな試合でした。今更守備を立て直しっても正直難しいし、もう攻めきるしかないよなぁ。山形が勝ったこともあり、自動昇格の2位はほぼ消えた。あとは入れ替え戦の3位を狙うだけなんだけど、争う仙台、湘南、鳥栖甲府草津と最終節愛媛戦以外はすべて3位を狙うチームとの直接対決となる。どっちにしろ勝つことしか残されてないのは変わりないんだけどね。