ツール・ド・フランス第17ステージ

結局CSCエバンスの争いは痛み分けといってもいい結果に。
超級3つを登る今大会最大山場のステージ。
まずガリビエではこの日もシューマッハーが逃げをうち、山岳賞リーダーのチームメイト、コールのアシストに徹底する。またそのコールも集団での先頭をしっかりと取って着実に山岳賞に向けて前進する。
総合の方はCSCが集団をしっかりとコントロールして最後のラルプ・デュエズの上りを迎える。ここでサストレがアタックを仕掛け、エバンスに揺さぶりをかける。エバンスはこの動きに対応せず。F・シュレックエバンスを徹底マーク。エバンスが動かないことで集団は膠着状態に陥る。そうした中サストレは必死のアタックでタイム差を広げる。F・シュレックバルベルデと協調体制で一瞬エバンスを引き離しかけるも、失敗したときに、サストレとエバンスのタイム差を詰めてしまうことになる為、勝負をかけきれない。エバンスは状態は万全ではなさそうだったが、必死に食らいつきTTで逆転可能なタイム差でサストレを追う。
結局サストレが2分以上の差をつけこのステージを勝利、マイヨ・ジョーヌを獲得。エバンスもタイム差を1分34秒差とTTで逆転可能な差でついている。F・シュレックはゴール後の弟A・シュレックと並んでいる姿を見ると今日はこれが精一杯だったのかも知れない。
CSCとしてはサストレでマイヨ・ジョーヌを守り、タイム差を広げたもののTTを考えると充分とはいえない。ただ、エバンスの方もなんだかんだでゴールではF・シュレックにタイム差をつけられてしまっていたりと、体調は万全ではないので逆転は可能なタイム差とはいえまだまだ予断を許さない。
大きな山岳はこの日で終了となるが、まだまだタイム差は微妙なので、チーム力で上回るCSCがまた何かを仕掛けてくるかもしれない。
ダブルエース体制をフルに生かす意味でも今度はF・シュレックがどこかでアタックを仕掛けるだろう。そうしたときにエバンスはサストレマークで行くのかどうか?