ツール・ド・フランス第16ステージ

この日は超級山岳を二つ越えて最後は下りでゴールというステージ。
J Sportsも注目の山岳ステージということもありスタートからの放送です。序盤から逃げの動きが激しく、めまぐるしい展開。そんな中まず、シューマッハーが飛び出し単独で逃げる。またそれをクネゴ、バリャベッチといった一発逆転を狙う総合系の選手を含んだ追走集団が追う。マイヨ・ジョーヌのF・シュレックを抱えるCSCは追走にアルベセン、フォイクトを送り込んだこともあり、ある程度この動きを容認する。
そして2つ目の超級を迎えるところでいつものようにライバルをふるい落とすアシストの引きが始まる。ある程度選手をふるいにかけると今度は前の集団に送り込んでいたアルベセン、フォイクトが下がってきてグループを引く。結局この動きでエフェムキン、ヴァンデヴェルデが総合争いから後退した。
ただ今日は下りゴールということもあり、CSCもそこまで勝負をかけず残りの有力選手がまとまって長いくだりに入ったのだが、ここでやや下りを苦手とするメンショフがついていけない。同じく上りから遅れ気味だったキルシェンとともにシュレックから31秒タイムを失う結果に。
もう少しCSCは積極的に行ってもよかったとは思うけれども。明日はガリビエ、クロワ・ド・フェール最後はラルプ・デュエズの頂上ゴールと超級山岳3つという最大の山場のステージを迎える。ここでは当然CSCはアシストの力を含めてアタックを仕掛けてくるだろう。エバンス、メンショフといったあたりはどこまでそれに耐えることができるのか。CSCとしては最後のTTを考えると少なくとも1分以上のアドバンテージは欲しいところ。エバンス、メンショフはアシストがCSCほど強力ではないなかどこまでタイム差を維持できるのか。