オランダ−イタリア

いや、確かにカンナバーロの怪我でDFに不安があるとは予想で書いていたけど、ここまでオランダのスピードあふれるカウンターが鋭いとは。
オランダはロッベンファン・ペルシーらの怪我もあり、カイト、スナイデルファン・デル・ファールトファン・ニステルローイの下に並べる形だったんだけど、このフォ−メーションが意外とはまった。ちょっと前まではフィールドを広く使ったウィングタイプを両サイドに張らせていたのが、技巧派を並べることでまた違った魅力が出てきた。怪我が心配されていたスナイデルもきっちりと間に合わせてきた。試合の方はセットプレーのこぼれ球をスナイデルがシュートそれをファン・ニステルローイブッフォンの目の前でコースを変えてオランダが先制。しかしファン・ニステルローイのポジションは完全にオフサイドだったものの、その前のゴール前の競り合いの勢いでパヌッチがラインの外に出てしまった。一旦フィールドに戻ろうとしたもののそれをやるとオフサイドラインが崩れるのでまたラインの外で倒れこんだんだけど、ひょっとしたらそれを副審が見てて旗を上げなかったのかも。それ以外にオフサイドを取らなかった理由はないしなぁ。
そのすぐ後にオランダが追加点を上げる。イタリアのCKをライン上で守っていたファン・ブロンクホルストがクリアそしてそこからそのままカウンターゴールライン上から駆け上がったファン・ブロンクホルストが上げたクロスをカイトが競り落とし、それを走りこんできたスナイデルがダイレクトボレーでブッフォンを破って追加点。これで火がついたイタリアが前線からの積極的なプレスで反撃に出る。しかしいいところまで攻め込むもシュートに正確性を欠き、枠に飛んだシュートはファン・デル・サールの攻守にあう。そして今度はピルロのFKをファン・デル・サールのファインセーブで止めたところからのカウンター、カイトが抜け出して放ったシュートは一度防がれるももう一度粘ったカイトのクロスを今度もゴール前まで駆け上がっていたファン・ブロンクホルストのヘディング。デルピエロカッサーノらを投入して何とか反撃しようとしていたイタリアもこの得点で沈黙。注目のCグループの初戦は思っても見ない形に決着となった。イタリアはこの試合でマテラッツィも怪我で当初予定していたレギュラーCBを欠いてしまい、この後の試合でもDF面で大いに不安が残る。一方オランダは勝ったことプラス3点取れたことは非常に大きい。次は決して調子のいいとは思えないフランスが相手。対戦相手の調子が上がりきらないうちに主部を決めてしまう可能性も出てきた。