そろそろアジアカップの振り返り

正直J2を追っかけてたこともありアジアカップは2の次だったんであまりちゃんと見てなかったんですが。ツールもひと段落したんであらためて振り返っておきます。
今回の大会に臨むに当たっての強化日程は充分とはとても言いがたいものだった。選出メンバーでのテストマッチはなし、大会5日前に現地入りといった面であきらかに協会は本気で3連覇を狙っているとは言い難かった。
で、一つ目の誤算は第1戦で引き分けてしまった為、第3戦をメンバーを落とすことなく戦う必要が出てしまった。
2つ目は準々決勝でオーストラリアと当たってしまう誤算。2006年のことがなければあそこまで意識する必要はなかったのだけど、やはりあのドイツでのことがあるために必要以上に力が入ってしまったし、PKとはいえ勝ち抜けたためにそこで達成感が大きく出てしまった。
で3つ目がこれが意外に大きいと思うんだけど、急遽3位までに入れば次回予選免除という特典がついてしまった。これさえなければもう少し韓国戦で柔軟な采配というものが出来たのだろうけど、勝たなくてはいけない試合になってしまった。
で結局選手たちの消耗は激しいものの獲るものがなかったという結果になってしまった。
表向きに出た結果はこうだった。
ただし、この大会を通じてオシムは老獪だなと思うのは、協会の日程の不備を盾にとって、大会自体を実戦と合宿を兼ねたトレーニングの場としてしまったのはさすがといえる。ある程度主力のコンビネーションや、2バックでもある程度やれるという手応え。ほとんどの試合で優位なポゼッションを握り支配できたことなど。
しかしながら将来に向けて不安な点も出てきた。実際フィジカルコーチもいない中、試合以外の日もほとんどトレーニングに当てた為、今回主力として出たメンバーはかなり疲労を溜め込むことになってしまった。また来年年明け早々にW杯アジア3次予選がスタートする為遅くとも1月中旬には代表メンバーが始動しなくてはならないといった今後の日程を考えると、今回のほぼ固定メンバーで戦わなくてはならなかったということはひょっとするとW杯予選の大事な時に響く可能性もある。
あと、試合内容に関しては決定力のある1.5列目もしくは2列目の選手の不足、つまりはモリシのような選手が出てきて欲しいなぁ。トルシェが率いてた時の代表が一番いいサッカ−してた時ってやっぱりモリシが輝いてた時なんだよなぁ。羽生も頑張ってるんだけどモリシほどの決定力がないんだよなぁ。
まぁ他の候補はやっぱりモリシの薫陶を受けてる大久保嘉人と古橋が一番的確だとは思うんだけど、古橋は桜で一番必要な選手だから代表には出したくないしなぁwJ2は休みなしだからハッキリいって代表なんか気にしてる場合じゃないしw
桜サポなんで思いっきり私情入ってますw
まぁ結論としては不安要素や誤算とかを多めに書きましたが、やってるサッカーは間違ってないと思うんでこのままオシムでいいと思います。
ただ、もう少し協会はAFCや、スポンサー等に対してしっかりした交渉力を持たないと思わぬ選手の疲労とかで肝心の本番で苦しむことになりそう。2010年だけじゃなく、今回シードをとれなかったことで2014年に向けての代表もかなりキツイ日程が待ってることは間違いなさそうなんで。