Jユースカップ準決勝東京ヴェルディユース−ガンバ大阪ユース

第2試合も東京−大阪対決、個人的に初めて生で観る宇佐美に注目してたんだけど。


お互い4-4-2のフォーメーション。宇佐美は左SHに緑の右SHには同じU-16日本代表だった高木善朗が入っていてこの2人のマッチアップも注目だった。試合の方は全体的にガンバが押し気味。大塚、ブルーノの2トップがしっかりとボールをおさめられるのが強みになっていた。注目の宇佐美だが、聞いていた通りのプレー。確かにボールを持つとまず1人では止められない。2人、3人と囲まれても落ち着いてキープできる。しかし、いかんせん運動量が少ない。というより効果的に動けていない。ボールを引き出す動きも出来ていないのでさらに印象が悪くなるという感じ。これだけの才能をどう育てるのか難しいなぁ。早いうちにトップに上げて鼻折っといた方が良かったように思うが、ガンバなりの考えがあるのだろう。いずれにせよ来季からのトップ昇格は決まっている。前半はヴェルディ高木俊幸のポスト直撃があったものの比較的停滞した流れで終了。
後半に入ると試合が動き出す。ブルーノの抜けだしから大塚がシュートこれはヴェルディGK本田が足でブロック。
その後ちょっとしたことで試合が動く。58分、ファールを受けたヴェルディ真野が足を踏まれたせいかスパイクが脱げかけた。サッサと履きなおせば問題なかったのだが、審判にアピールのつもりかなかなかちゃんと履かない。リスタートを始めたらその真野がずっとつま先でトントンとして靴に気を取られてたのか、パスに気づかず奪われてカウンター、縦パスにブルーノが抜けだしてサイドを抉って中に折り返し、大塚が軽く触って、後方から飛びこんできた田中がシュート。ポストに当たりながらもゴールに吸い込まれガンバユースが先制。
しかしその1分後今度はサイドに流れたボールにガンバDF陣の集中が一瞬切れ、走り込んでボールを拾った高木善朗のクロスに先ほど失点の遠因を作った真野が合わせてヴェルディユースが追いつく。
そこからは一進一退の攻防が続くも、両チームを分けたのはエースの決定力だった。71分ガンバのカウンターからのビッグチャンス宇佐美の1対1はGKに防がれるもののこぼれ球をしつこく拾い、宇佐美から大塚へ、大塚が思い切り撃ったシュートはDFに当たり高く上がりながらもゴールに吸い込まれ勝ち越し。さらに同点にしようと前がかりになるヴェルディの裏を突き、カウンターから大塚が冷静にGKとの1対1を決めて追加点。さらに87分サイドでのボールをキープから宇佐美のパスで大塚が抜けだしクロス、後ろから交代出場の関が飛び込んできてボレーで合わせてダメ押し。これで勝負あり。結局4-1でガンバユースの勝利。
決勝は大阪ダービーとなった。



ヴェルディユースは今まで観た千葉、柏、広島、FC東京のどのチームとも違い一番サバサバしてたなぁ。下級生が多いということを引いてもなんかあっさりしてた。
しかし、宇佐美はどう評価したらいいんだろうね、これw
なんだかんだ言っても決定的な仕事はしちゃうしねぇ。やっぱり早いとこ上に上げるしかないね。

前略

(宇佐美くんは)この年齢での動きの量はないが、究極の質がありますね。国内の高校生、16歳〜18歳で見ても、精度に関しては一級品だったと思います。日本人離れしていた。
うちの高木(俊幸)も何も言わないとあんな感じ。ただ、それでは関東では勝ち続けられない。うちのクラブ的にハードワークはしようと話しています。ただ、走れるなら走れるのかもしれません。それで質を落とす事になる可能性はありますよね。
実際、対戦してみるとイヤでした。
ぼくは全体的に丸くしてしまう。他のアプローチはあり得ないが、日本の宝になりうる選手なので、いろいろなアプローチを考えた方がいいと思う。
今のガンバ(のトップチームで)見てみたい。

後略
【Jユースカップ2008 準決勝 東京V vs G大阪】柴田峡監督(東京V)試合後コメント J's Goal 

ま、このヴェルディ監督の柴田さんのコメントが一番物語ってるような気もしますが。
ヴェルディも下級生中心に面白い選手は多かった。高木兄弟、都並Jr.、八塚の両SH、両SBは中々面白い。後決定力のあるFWがいれば全然変わってくるんだろう。来年が楽しみなチーム。