基本的には本人の好きにすりゃいいと思うんだけど

慣行破りは遺憾=12球団代表が見解−新日本石油・田沢メジャー挑戦(時事通信) - Yahoo!ニュース
田沢ドラフト強行でもメジャーへ固い決意 nikkansports.com
でも、深読みするといろんなことが隠されているんだよな。

日本野球連盟・鈴木副会長は「メジャーも実績がないアマチュア選手に高い契約金は出さない。契約もマイナーからだろう」と見通しを語った。

日刊の方でこういうコメントがありますがこれは嘘。

Rick Porcello rhp
4 years/$7.285M (2007-10), plus 2011-12 club options

signed 8/14/07 (Major League contract)
$3.58M signing bonus
07:$0.38M, 08:$1.1M, 09:$1.2M, 10:$1.025M, 11:$1.536 club option, 12:$1.344M club option
drafted 2007 (1-27) (Seton Hall Prep, NJ)
agent: Scott Boras
ML service: 0.013

これは今年のMLBドラフトで指名された有名代理人ボラスが抱える高校生ポルセロ選手の契約。
サインボーナスが358万ドルで、初年度で38万ドルだもんなぁ。2年目以降はもうメジャー待遇といってもいい100万ドル越えです。
今はMLBでも契約金の高騰は問題になってます。ウェーバー指名なのに契約金でゴネて入団にいたらずとかもありますし。
大物だったらマイナー契約でも年俸は日本以上にでますし、メジャー昇格でメジャー契約になると日本と比較にならない金額が新人といえどももらえます。
この田澤の場合ドラフト対象外での契約となるんで代理人、競合次第という面もあるけど結構いい契約できるかもしれないですね。
で、足並み揃えて日本球界が急に慣行というものを持ち出してるんですが、これは裏金問題が大きいんでしょうね。裏金問題というと本人への支払いに目が行きがちなんですが、裏金は本人の周辺関係者にまかれることが多かったんですね。そして関係者からもプレッシャーをかけさせる。そうした内外の揺さぶりで今までは即メジャー行きという希望を持っていた選手を日本球界に囲い込んでいた。しかし、裏金が禁止されてそれができなくなった。
そしてまだ、メジャーの契約は安いという幻想があったんだけど、今はメジャーも年俸も含めた契約金は上昇傾向にあるんですよねぇ。
あと全然別な話で面白いと思ったのは新日本石油の監督って元近鉄大久保秀昭なんですよね。近鉄が残ってりゃフロント入りしてたんでしょうが、消滅とともに横浜に移り、古巣の新日本石油で監督をしている。
球界にもかかわりのあった大久保にはかなりの圧力がかかったことは想定されるんですが、それでも田澤をメジャーに行かせると発言してるんでよっぽど本人の意思等が固いことが想像できます。
ま、結局は本人次第ですしね。成功するかどうかはやってみないとこればっかりはわかんないですからね。