ロシア−スペイン

スペインの控えも含めた充実ぶりが良く分かった試合。
前半ロシアはオランダ戦と同様にエースのアルシャヒンを左サイドに張らせて、スペインの右サイドバックセルヒオ・ラモスの上がりを防ごうという策を練るも、そんなの関係ねぇとばかりにセルヒオ・ラモスが積極的に上がり、その穴もCBのプジョルのカバーとマルコス・セナや、シャビらの中盤がパスの出しどころに的確にチェックに行くことでロシアの策を完全に無効化してしまった。ただ、スペインもアタッキングサードに入るところで慎重になりすぎたのか、従来の流れるようなパスワークを披露することが出来ない。
そうした中35分にビジャが負傷というアクシデント。しかし層の厚いスペインは代わりにセスクを投入し、今大会前まで結果を残していた4-1-4-1のフォーメーションに移行する。これが結果的に大成功。ワントップになったことで、ダビド・シルバ、セスク、シャビ、イニエスタらがフェルナンド・トーレスが空けたスペースにどんどん飛び出していく。後半に入りヒディンクに喝を入れられたロシアが積極的にプレスに行くも、テクニックを誇る中盤があっさりとかいくぐりワンタッチ、ツータッチで味方にはたいてスペースに飛び出していく。50分イニエスタのクロスに飛び込んできたのはシャビ。バルサカンテラ育ちのホットラインが通って先制する。さらにスペインはフェルナンド・トーレスに代えてグイサ、シャビに代えてシャビ・アロンソと早々に交代のカードを使い切るも、またこの采配が当たる。グイサがダイヤゴナルに走りこむと、セスクがその走りにピタリとあわせるワンタッチの浮き球のスルーパスを出し、グイサが決めて追加点。さらにカウンターからセスクが狭いところを通したグラウンダーのクロスにダビド・シルバがワントラップからのシュートを決めてダメ押し。グループリーグでの対戦以上に力の差を見せ付けてのスペインの完勝でした。スペインの中盤の選手の技術はホント抜きん出ている。とにかくワンタッチ、ツータッチで繋ぎながら、しっかりと前に向けるところがすばらしいし、また前に向いてボールが受けられるように動き出しているし、受けられるようにパスも出している。そうすることでいくら相手が激しいtチェックに行こうとしてもすり抜けられるし、ほとんどの局面で後追いになっている。この動きが決勝でも出来ればスペイン有利なんだろうけど、相手がドイツってのがなぁwただ、ドイツのDFは準々決勝、準決勝と見る限り決して良くはないので今のスペインの力なら点は取れるだろう。ただ、ドイツがポルトガル戦で見せたようなプレーをされるとどう転ぶか分からない。
ただ個人的には観ていて楽しいサッカーを魅せてくれるスペインに勝って欲しいんだけどどうなるか