チェルシー−マンU

UCLのセミファイナルに挟まれた優勝争いの大事な1戦。どういうメンバーで臨むのか注目された試合。マンUはDF陣こそベストメンバーを組んだもののルーニーの1トップ。C・ロナウドテベスをベンチに控えさせる。得点が必要となった場面でのジョーカーとして使うプランか。一方勝たなくてはならないチェルシーは母の急死でショックを受けるランパードが外れたもののその他はほぼベストメンバーで来た。
開始からチェルシーが攻め、マンUが守るという形。しかし試合開始まだ10分も経たない所で、競り合いでドログバのヒザがビディッチの顎にクリーンヒット。ビディッチは完全にKOされてしまう。ここでハーグリーブスを右サイドバックに入れざるを得なくなる。振り返ればここがポイントになったかも。
前半は勝たなくてはならないチェルシーがラインを積極的に押し上げ主導権を握る。前半終了間際ドログバのクロスを大外に回りこんだバラックが決めてチェルシーが先制する。
そして後半。チェルシーがリスタートを軽率に始めてしまい、リカルド・カルバーリョが苦し紛れに出したバックパスをルーニーに掻っ攫われGKと1対1。落ち着いて流し込んで同点となる。ただそこでルーニーも前節で痛めた脇腹を押えて、祝福に来るチームメイトを拒絶。同点にしたいチェルシーアネルカシェフチェンコを投入し3トップにする。一方マンUは負傷のルーニーに代えてC・ロナウドを投入。またどこかに痛みを訴えたアンデルソンに代えてオシェイと戦術的な交代を結局1枚も使えなかった。そうした中の86分総攻撃に出ているチェルシーの上げたクロスをキャリックがハンド。PKを与えられる。試合中FKを巡り一触即発だったチェルシードログババラックだったがここはすんなりとバラックが蹴ることに。そしてこのPKをバラックが落ち着いて決めてチェルシーが勝ち越しに成功する。マンUは追いつきたいものの交代枠はすでに使い切ってしまっており、残りの時間チェルシーがタイムコントロールして試合終了。得失点差でまだマンUが首位にいるもののついに両チームが勝ち点で並んだ。
一度は火が消えたかと思われたプレミアだったが思わぬマンUの足踏みで残り2試合というところで全く分からなくなった。両チームともこれから1戦も気が抜けない戦いになる。マンUはまだ得失点で優位に立つものの、この日出たけが人の状況が気になる。チェルシーはもうこのまま行ける所まで行くだけ。どちらが優勝するか分からなくなった。