ACミラン−アーセナル

いや痺れる試合でした。
セスクのゴールはもちろん素晴らしかったんですが、アーセナルというチームのスタイルを象徴していたのが90+2分のアデバヨールのゴールでした。
2点分の価値のあるセスクのアウェーゴールが決まった時点でほぼ勝負ありという状況で出たカウンターのロングフィードに快足をとばして追いついたウォルコット。ここで普通のチームならコーナーフラッグに向かって時間を稼ぐところ。そこを縦に勝負しに行った。カバーにきたカラーゼに脚をかけられて転倒。ここも普通だったら時間も時間だし、敵陣深くの位置というとこでファールをアピールするところ。しかしそれもやらずすぐに立ち上がりさらにサイドを抉る。
そこにニアに飛び込んできたのは中盤のセスク、それをおとりにつかってファーサイドに飛び込んできたアデバヨールが押し込んで追加点。この時間に中盤のセスクがしっかりと中に入り込んでいることも素晴らしいし、アデバヨールも良く詰めていた。何より時間稼ぎやファールのアピールといったことを一切せずに貪欲にゴールに向かったウォルコット。ここにアーセナルというチームの哲学というか姿勢がすべて現れていたと思います。
アーセナルの若さと勢いに老練さで対抗していたミランだったけど頼みのカカは完全に封じられ、唯一のビッグチャンスにパトのシュートは力がなく、何か起こすことを期待されたインザーギは完全に試合から消えていた、ガットゥーゾとフラニミの潰し屋対決はフラミニの圧勝だった。この敗戦を受けてミランは若返りも含めて大掛かりなチーム改造に向かわざるを得ないだろう。
この他の試合も熱戦ぞろいだったらしく今から録画等を観るのが楽しみ。
朝電話で話した某氏からネタばれは止めてと言われてたんだけど(話した内容はセビージャ−フェネルバフチェ戦の話)、もうこのぐらいの時間だったらいいよね?w